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磁気光学効果とは

物質を光が透過するとき、あるいは、物質表面で光が反射するときを考えます。このとき、試料の磁化の方向に応じて偏光面が回転したり、楕円になったりする現象を磁気光学効果と呼びます。反射の磁気光学効果は磁気カー効果と呼び、透過の場合はファラデー効果と呼びます(図1)。

図1磁気光学効果

カー効果による偏光面の回転角は一般に1度以下と小さいですが、ファラデー効果による偏光面の回転角は、光が透過する試料の厚さに応じて回転角が大きくなります。ただし、光が十分透過する必要があります。現在、可視光領域で透明かつ最もファラデー回転角が大きな材料がビスマス置換磁性ガーネットです。ちなみに、クラウンガラスのファラデー回転角を表すベルデ定数が3.2×10-4度/Oe・cm(波長589.1 nm)であるのに対して、ビスマス置換ガーネットでは100度/Oe・cm以上の値が得られています。ここで、ファラデー回転角は、光の進行方向の磁化の大きさに比例します。したがって、印加磁場の大きさに応じてファラデー回転角が増加していきますが、磁化が飽和するとファラデー回転角も飽和します。

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